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Webデザイナーに転職したい!と思っても、現職に就業しながらだと勉強する時間が取れず、なかなかに大変です。

そんな人におすすめなのが職業訓練校です。

この記事では「職業訓練校ってなに?」「本当にWebデザインを学んで就職できるの?」という疑問に、実体験にもとずいてメリットとデメリットを紹介したいと思います。

職業訓練校ってそもそもなに?

職業訓練校は国や自治体が運営する求職者向けの学校です。主な特徴はスキルを学びながら、同時に給付金がもらえるところとなります。

科目は都道府県や時期によって違っていて、希望に沿わない場合もあります。ですが、自分が住んでいる地域以外の学校も受講は可能なので、お隣の学校に希望の科目があれば県をまたいで入学することも可能です。

また、職業訓練校は大きく「求職者支援訓練」と「公共職業訓練」のふたつにわけられます。

求職者支援訓練

就職したことがない人や雇用保険に加入したことがない人、つまり失業保険を受けられない人が対象です。補助金は1ヶ月約10万円となります。

公共職業訓練

こちらは逆に失業保険を受け取ることができる人を対象にしています。通常、失業保険は自己都合で退職した場合、2ヶ月後から給付が開始されますが、公共職業訓練を受講すれば、当月から給付金を受け取ることができます。

まずは各地域のハローワークのホームページを確認しましょう。2020年7月現在はコロナ渦でもあるので都度、状況が変わっています。

ただ公式ページはめちゃくちゃわかりずらいので、電話で聞くか直接行くのが早くて確実です。

大阪の職業訓練についてはこちらから確認できます。(久しぶりに覗いたけど相変わらずわかりにくい。。)

入学する方法

お近くのハローワークにいけば大丈夫です。

例えば自分の地域に希望のコースが無くて、お隣の県に通いたい場合でもお近くのハローワークで大丈夫です。

どの道すぐに入校できるわけではなく、いくつか関門があるので、まずは気軽に相談感覚でいくのがいいと思います。

何月開講のどんなコースがあって何が必要なのか教えてもらえるし資料もいただけます。

注意点

注意点は、迷っているなら早めに相談にいきましょう!ということです。

なぜなら月によって募集しているコースが違っていたり、数ヶ月待たないと申し込みすらできない場合があるからです。計画的に行動するためにも早めの行動をおすすめします。

入学までの手順の例

参考までにぼくが大阪の職業訓練校に合格して入学するまでに流れを紹介します。

ハローワークにいって相談

まずはハローワークにいって相談です。何月開講のWebデザイン学科があるのかを教えてもらいました。2月くらいに相談いったら、4月入学試験の6月入校と聞いて、すぐにでも退職したかったぼくは軽く絶望したのを覚えています。

書類を提出

いろいろ書いたりヒアリングなどを受けて3月に書類申し込み完了です。4月に入学試験を受けれることになりました。

試験を受ける

びっくりするくらい難しくて1回目は落ちました。すぐに翌月の別コースを受験できるように動いて5月の試験に備えて猛勉強しました。

前職を退職

5月の試験は絶対に受かる意気込みだったので、前職は5月末で退職できるように調整を進めました。そして2回目の試験を受けました。

合格通知と入校

仕事の疲れをリフレッシュさせるために6月はのほほんと過ごしている中、合格通知が届きました。封筒が分厚かったので察してガッツポーズをしたのを覚えています。晴れて7月より「公共職業訓練校Webデザイン学科」でWebデザインを学び始めるにいたりました。

ちなみに大阪の職業訓練校ではほとんどの期間でWebデザイン学科を募集していましたが、数ヶ月応募していないときもありました。

職業訓練校についての基本的な情報はここまでです。次項からは職業訓練で学べるWebデザインについて解説していきたいと思います。

職業訓練校で学べるWebデザイン

具体的に職業訓練校で何を学ぶことができたのか紹介します。

習得できたスキル

ぼくが受講したコースは座学3ヶ月と実習1ヶ月の合計期間が4ヶ月になります。実習は実際に企業にいってお仕事をするので学習期間は3ヶ月ということになります。(企業実習付きのコースがいいか悪いかについてはメリットデメリットの項に記載しています。)

HTML5・CSS3

Webサイトのコーディングに必要なHTML5とCSS3。基礎をしっかりと教えていただきました。

JavaScript・jQuery

サイトに動的な制御をするときに使うプログラミング言語。これらは概要と使い方程度に留まりました。PCが苦手な生徒さんもいるのでがっつりソースコードの書き方を教えてもらえる時間はありませんでした。

PHP

JavaScriptと同じでメールの送受信機能を実装するときに一部手順としてPHPを使用する方法を教わる程度となりました。

Illustrator・Photoshop

デザインツール。基本的な操作を習得することができました。初めての方はかなり苦戦している印象でしたが、しっかり操作方法は教えていただけたと思います。

社会人としての心構え

その他WordPressや他のスキルについての授業はありませんでした。その代わり、社会人としてのお作法や転職活動の心構え、マーケティングについての授業がありました。

卒業までに何ができるようになるか

卒業するころには一般的なWebサイトは制作できるようになります。

「一般的な」の概念は難しいですが、トップページがあってヘッダーフッターがあって、下層ページに遷移していくようなサイトなら時間はかかりますが問題なく作れます。

スマホ対応のレスポンシブなサイトも作りますが、これは少し時間が足りなかったように思いました。

いずれにしても学校の授業だけではよほど優秀ではない限り難しいので、自己学習も欠かさないようにする必要があります。

講師について

現在進行形でWebデザインのお仕事をされている方が講師なので、貴重なお話や実際の現場の様子、考え方をたくさん聞くことができました。

職業訓練校のコースによって変わりますが、ほとんどの場合、現役の方が講師を担当してくれると思います。

職業訓練校のメリット・デメリット

デザインの画像

メリット

給付金の支給

まずはお金をもらいながらWebデザインのスキルアップができることです。

スクールもけっこうお金がかかるので、給付金の支給は職業訓練校の最大の特徴であり、メリットになります。

学校が楽しい

もうひとつは単純に学校が楽しいです。

普通に学生気分をエンジョイしていました笑。

女性の割合がとても高かったのでみなさん今でも連絡を取り合って遊んだりしているみたいです。

企業実習付きのメリット

企業実習が付いている場合は1ヶ月間実際の企業に行ってお仕事することになります。

実習先は様々で、制作会社もあればWebデザインとまったく関係のない一般企業にいくこともあります。

ぼくは普通の一般企業に1人で行きましたが、その企業様のWebサイトを企画からデザイン・コーディングをして社長様へプレゼンするところまで経験することができました。これはちょっと運が良かったです。

制作会社へ行ったクラスメイトはそのままスカウトされて就職する人もたくさんいました。

デメリット

就職が決まらなかったときやばい

例えば卒業後に就職活動がうまくいかなかった場合、卒業と同時に失業保険はなくなるので、その後の収入はまったくのゼロになってしまいます。

もしも前職を退職せず、仕事終わりや週末にオンラインスクールで学んでいれば、生活はハードになる代わりに収入を維持したままスキルアップと転職活動を行うことができます。

ここにリスクを感じる人はオンラインスクールを検討したほうがいいかもしれません。

スキルアップの速度はオンラインスクールには劣る

オンラインスクールはマンツーマンだったり、わからないことは即講師に質問できるので他の生徒さんと足並みを揃える必要がありません。

個人的には職業訓練校でも十分にWebデザインのスキルを習得することができましたが、速度や一人一人に合わせた授業といった面ではオンラインスクールには敵いません。

求職者支援訓練だと給付金が地味に足りない

失業保険を早めにもらえる公共職業訓練は生活に問題ないくらいの額が支給されます(まあその為に保険払ってたんだけども)。一方で求職者支援訓練の方は一律10万円となるので、それだけでの生活はかなり苦しくなることが予想されます。

また、無遅刻無欠席での授業出席が必要であるなど条件面もかなり厳しいです。

求職者支援訓練をお考えの方はその点をご注意ください。

本当に就職できるの?

実際に在籍した教室の実績でいうと、就職することは可能です。

普通にWeb制作会社に就職した人も、実習先の企業にスカウトされた人もいました。

もちろんWebデザインが合わなくて全く別の業界に就職された人もたくさんいました。

職業訓練校を運営しているのは民間の学校なので、事業を継続させるには就職率を上げる必要があります。そのため、就職支援はとてもしっかりしていて心強いです。

まとめ

ぜひ早めに動きましょう!今月申し込んで来月入校できるとかではないです。

ネットでの情報収拾もいいですが、雇用保険の状況は人それぞれです。悩んでいる方は直接窓口に問い合わせて相談することを強くおすすめします。

Webデザイナーへの転職についてはこちらの記事も参考にしてみてください!

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