30代未経験で思い切ってWebデザイナーに転職をお考えの方、たくさんいらっしゃると思います。
僕自身もそうだったのですが、年齢的に失敗に対するリスクや不安がめちゃくちゃ多いのではないでしょうか。
この記事ではぼくの実体験をもとに未経験からWebデザイナーへ転職するまでの流れを紹介しています。
30代未経験でWebデザイナーになるまでの流れ
まったくの未経験からWebデザイナーとして就職するまでの流れはざっくりとこんな感じです。
まずはWebサイトを作ってサーバーにアップして公開できるようになるまでのスキルを身につけます。
学習の過程で制作した成果物を作品集としてまとめます。
転職サービスを利用して、転職活動を開始。最近はSNSを活用した転職方法もあります。
晴れてWebデザイナーに!でも本当のスタートはここから!
20代でも30代でもこの流れは基本的に変わらないと思います。
ただ30歳前後だとあまり時間に余裕もないので、無駄は省いて効率よく進めていきたいところです。
Webデザイナーの転職には準備期間が必要
Webデザイナーだけに関わらずクリエイティブ職は転職活動を始める前に、ある程度のスキルを身につけておく必要があります。
例えばWebデザイナーの場合、未経験なのに?と思うかもしれませんが9割以上の求人は一人でWebサイトを作れるくらいのスキルを要求されます。
会社に入ってから教えてもらってできるようになる、というわけにはいかないんですね。
「書類を作成して企業に応募」するまでにせめて半年くらいは準備期間が必要だと考えておきましょう。
Webデザインの学習方法
Webサイトを作れるようになると言っても、プロレベルのサイトを作れる必要はありません。
基本的に必要なスキル
Webサイトは下記の項目を習得すれば作れます。また、求人の必須条件の項目にもよく書かれている内容でもあります。
- Illustrator・Photoshop:基本操作
- html・css:基本的な理解
- JavaScript・jQuery:使えたら強い
Illustrator、Photoshop
Illustrator、Photoshopはadobeのソフトで、主にデザインの作成や画像の加工に使うツールです。最近では使っていない現場もありますが、扱えると重宝するので、デザイナーを目指す人は習得するようにしておきましょう。プロトタイプと呼ばれるデザインには他にAdobe XDやFigmaが良く使われています。
html、css
html、cssはプログラミングみたいなイメージです。デザイナーが作成するデザインをもとに実際にホームページを画面上に表示させるソースコードで、コーディングを行うコーダーを目指す人は必須のスキルです。
JavaScript、jQuery
がっつりプログラミングです。難しいです。
これらをある程度習得できれば、簡単なWebサイトくらいなら作れるようになっているはずです。ぼくは独学だけではなく、職業訓練校のWebデザイナー学科を受講して基礎を身につけました。前職を退職後すぐに受講開始して4ヶ月間みっちりと勉強の日々です。まだまだわからないことはたくさんあるし、時間もかかりますが、卒業するころにはひとりでWebサイトを制作して公開するまでのスキルは身につけることができました。
おすすめの学習方法
学習方法はいくつかにわけることできます。
- 独学
- 職業訓練学校
- オンラインスクール
おすすめは職業訓練学校
一番おすすめなのは職業訓練学校です。
理由は学費がかからないこと、むしろ失業保険が同時にもらえます。
学習期間は3ヶ月から4ヶ月くらいです。
ぼくはこの職業訓練でWebデザインの基礎を身につけました。
ただし入校条件があるので各地域ごとに確認が必要です。
職業訓練についてはこちらの記事でも紹介していますのでよかったら参考にしてみてください。
Webデザイナーも目指せる!!職業訓練校を利用して就職しよう
無難はオンラインスクール
オンラインスクールもたくさんの人が利用していますね。
僕が思うオンラインスクールのメリットは働きながら学べる、ところにあると思います。それに加えてコロナ渦においては密にならない、といったところでしょうか。
スクールはたくさんあるので迷うでしょうけど、大体の候補は以下で落ち着くんじゃないでしょうか。
- テックキャンプ
- TechAcademy
- デジハリ
- CodeCamp
内容はどこもあんまり変わらないんじゃないかなーと思いますが、結局は卒業してからのほうが大事なんで、教えてくれる環境のせいにしているようじゃ、どの道やっていけないと思います。
公式を覗いてみていい感じかなと思ったら体験だけでもやってみればいいんじゃないでしょうか。
CodeCampの無料体験独学でもやれないことはない
完全独学も不可能ではないです。今はネット上にもたくさんの情報がありますからね。
でも時間効率も学習効率もよくないので30代にはおすすめできないです。
どうしても独学に選択肢がないなら以下のサイトを参考にしてがんばってみてください。
- chot.design(無料で学べるデザイン学習サイト)
- サルワカ(わかりやすくてイチから学べる)
学習を終えたらポートフォリオの制作へ
学習が終わったらポートフォリオの作成に移ります。
ポートフォリオとは作品集のことです。ポートフォリオサイトでは自分のプロフィールや制作物をコンテンツとして設置し、ドメインを取得してサイトをサーバーに上げて公開まで行います(鍵付きにして非公開もあり)。
ポートフォリオサイトは実力を示すとても大切なものなので、気合いを入れて作りましょう。外部ツールを使うと楽に作れますが、自分の作品集くらいは自作したほうがいいと思います。
やっと転職活動を開始!
Webデザインの学習、ポートフォリオの作成まで終えたらようやく転職活動に入ります。
転職活動の方法はいくつかあります。
- ハローワーク
- 転職サービスを利用
- 学習した機関のコネクション
- SNS転職
などなど。
なかでも必須は「転職サービスの利用」で、どんな転職方法を使うにしても活用しておくべきです。理由は下記のとおりです。
転職サイト:早い段階で登録しておくと、どんな求人が世に出ているか把握しておくことができます。例えば自分が働きたい地域に求人はどのくらい出ていて、どんなスキルを要求されて、お給料はどれくらいもらえるのか、など。毎週載っているようなところブラックな可能性があるので避けることができます。
転職エージェント:履歴書や職務経歴書を作成する際の思考整理や添削をしてくれてとても力になってくれるし、面接が苦手な人は対策にも協力してくれます。また、非公開の求人を紹介してくれることもあります。
どちらも無料なので、必ず利用するようにしましょう。
SNS転職も最近は多いですけどけっこう大変です。でも学習の段階からアカウントを作成して学習内容を発信しながら育てておくと、もしかしたら転職活動時に使えるかもしれません。
最後に
以上が30代が未経験でWebデザイナーとして転職をするまでの流れです。
超たいへんです。。
でもとっても楽しいので是非がんばってみてください。
もう一度要点をまとめると。
- 全体の流れは、学習→ポートフォリオ作成→転職活動→内定
- 学習は職業訓練かオンラインスクールがおすすめ
- 転職活動は少しフライング気味に転職サービスに登録しておくと後々スムーズ
以上です。
未経験でWebデザイナーになるということは、キャリアアップではなくキャリアチェンジです。即戦力を期待される30代にとっては険しい道のりになるのでそこは覚悟しておきましょう!