JamstackでWeb制作・アプリケーション開発!高速で安全なサイトをお作りします。ぜひご相談ください。

もし今、「ホームページを制作したい!」、「依頼したい!」と考えているなら、多くの人がWordPressを利用しようとしているかもしれません。

ある程度の知識があれば、無料で且つ簡単にコンテンツの更新ができるWordPressはとても便利です。

しかし、最近ではWordPress以外の選択肢も多くなってきています。

そこでその中のひとつ、近年主流となりつつある、Jamstackという技術を少しだけ知ってもらえたらと思います。

Jamstackとは

ツールやサービスではない

Jamstackは形のあるツールというよりは概念に近いです。

Jamstackというサービスや企業があるわけではありません。

新しいWeb制作の技術とその配信方法に、有識者たちで「Jamstack」という名前を付けて定義しているとも言えます。

メリット

1:Webサイトの高速表示。

2:セキュリティ強化。

3:アクセス負荷の分散。

総じてSEO対策とサイト訪問者への良いユーザー体験の提供につながります。

どうやって実現しているの?

Webサイトを静的にしてキャッシュサーバーから配信しましょう!ということをSSGだったりCDNとかを使って実現しています。

SSGは静的なサイトを生成する為の技術。

CDNはオリジンとなるサーバー(例えばエックスサーバー)から直接ではなく、予めキャッシュしているファイルを配信できるキャッシュサーバーからサイトを配信する技術。

SSGやCDNの具体的な技術内容については割愛して、もう少しわかりやすくJamstackについて説明します。

小難しい話になるので飛ばしてもらっても大丈夫です。

静的なWebサイトとは

静的なWebサイトとは「状況に関わらず常に一定の内容を保っている状態」のサイトのことです。

まだ少しわかりにくいと思うので、対となる動的なWebサイトについて説明します。

動的なWebサイトとは

動的なWebサイトは、「状況によって毎回内容が変わる」サイトのことです。

例えばWordPressは動的なサイトとなります。

WordPressにアクセスしたときの内部は、概ね以下の動きをします。

  1. ユーザーが「肉まん」について知りたくて記事ページにアクセスする
  2. データベースから肉まんの記事を取得して、サイトの本体とこねくり回して合体し、ユーザーに返すページを生成する
  3. 生成した「肉まん」の記事ページをユーザーに返して閲覧してもらう

このように完成していないページをユーザーからのリクエストによって情報を補完し完成させるという動的な挙動をしています。

一方でJamstackにおける静的サイトでは、リクエストに関わらず予め完成してあるページがキャッシュサーバーで待機している状態となります。

  1. ユーザーが「肉まん」について知りたくて記事にアクセスする
  2. 予め生成されていた「肉まん」の記事ページをユーザーに返して閲覧してもらう

このように静的なサイトではユーザーのリクエストに対してWebサイトがバタバタと作業をすることはありません。

WordPressとどう違うのか

ではWordPressとJamstackではどのように違うのでしょうか。

Jamstackのメリットと対比して解説します。

1:ページを高速表示することができる

前項の通り、Jamstackは余計な手順を踏まず、軽いファイルをユーザーに返すためWordPressよりも表示速度が速くなります。

その他にも高速表示を実現している技術がたくさんあります。

とはいえ、WordPressも相当速いので十分だと思うかもしれません。

しかしSEO対策の観点からみると、1スコアでも高いパフォーマンスを発揮しておくべきではないでしょうか。

2:セキュリティを強化できる

JamstackはCMSサービスではないので管理画面がなく、ファイルも静的でデータベースを必要としません。

WordPressの場合、「sample.com」の下に「sample.com/wp-admin.php」(wp-adminが管理画面ページ)と同じドメイン内に管理画面が存在しているため攻撃の対象になりやすくなります。

3:アクセス負荷を分散できる

JamstackはCDNというキャッシュサーバーを使ってサーバーを分散してWebコンテンツを配信するため、Webサイトに対してアクセス負荷がかかりにくいです。

WordPressの場合、オリジンとなるひとつのサーバーを使用するので大量アクセス時に負荷がかかります。

よってパフォーマンスの安定につながります。

最近の企業のWeb事情は?

デジタル庁の公式サイト、新鋭サービス、テック企業でも採用

初めてJamstackと聞くと少し胡散臭いと思うかもしれませんが、業界としては既にベーシックになりつつあるくらい浸透しています。

実際に新しいサービスや企業のWebサイトのほとんどはもうJamstackで構成されています。

例えば、デジタル庁の公式サイト

Web3界隈ならイーサリアムの公式サイト

Webデザイン、UIUXデザイン界隈ならFigmaの公式サイト

AI界隈ならChatGPTのOpenAIの公式サイトもJamstackが使われています。

Jamstackを使うべきか

今からホームページ制作、Webアプリケーション開発をするならJamstack構成にするべきだとぼくは思います。

「このサイトはJamstackのほうがいいよね。」「このブログはWordPressのほうがいいよね。」といった具合に技術選定における向き不向きの話もあるかと思いますが、ぼくはほとんどの場合でJamstackでいいと考えています。

例えばECサイトの場合だと、個々のユーザーに合わせたコンテンツ表示が必要なので、Jamstack構成では難しいよねとぼくも思っていました。

ですがサッカー選手のベッカムの奥さんがやっているECサイトはECサービスと組み合わせたJamstackでした。

ブログも最初はWordPressのほうが適切かなと思っていましたが、Jamstackで運営可能です(このブログはまだWordPressですが・・)。

また、ブランディングの意味でもJamstackにするメリットがあります。

気になるサービス、企業の公式サイトを除いてみてWordPressで作られていたら、人によっては少し古いイメージを抱いてしまいますし、リクルートの面でも新しい技術を取り入れている優秀な人材から敬遠されてしまう可能性もあります。

それでもWordPressにしたい場合は、リスク回避のために技術力やリテラシーの高い人に依頼したほうが良いと思います。

デメリットももちろんある

デメリットはコストがかかることです。

浸透はしてきていますが、対応できるエンジニアがまだまだ少なく、その分費用もかかります。

自身で制作する場合もプログラミングの技術が必須となるため学習コストがかかり、WordPressと比べても日本語で書かれている記事が圧倒的に少ないです。

それでも今からWebサイト、Webアプリケーションを制作するなら、Jamstackにすることをおすすめします。これを機にぜひ検討してみてください!