28歳でフリーターから正社員を目指したきっかけ。
前回の記事で高校を卒業するも金欠で強制ニートになってしまったうさぎさん。
多くの出会いを経てデザイン系の専門学校を卒業するも、バンドで成功することを夢見て一旦フリーターに戻ることに。
バイトをしながらバンド活動を続ける日々
専門学校を卒業したあとは早速音楽活動に打ち込み始めました。
ベースの練習、バンドの練習、作曲の勉強など忙しい毎日を送っていましたが、仲間と一緒に夢に向かって試行錯誤を繰り返すのは楽しかったです。
どうすれば曲を聴いてもらうことができて、どうすれば一人でも多くお客さんに足を運んでもらえるか、当時はがむしゃらでしたがひとつのプロジェクトを成功させようと努力する体験はとても貴重だったなと思います。
そんなこんなでアルバイトをしながらバンド活動を続けますが、バンドも仕事と同じ、結果がすべてです。未来が見えず不安が付きまとえば、当然、違う道を模索し始めるメンバーも出てきます。
専門学校を卒業して2年後くらいにバンドは解散となりました。
その後、すぐに就職する気分になったかというと、そんなことはありませんでした。
コピーバンドを結成
オリジナルバンドを解散してからは燃え尽き症候群というのか、一から新たにメンバーを探して曲を作ってまた地道にファンを増やしてという、一連の活動をする気力が残っていませんでした。
しかしまだどこかで挑戦したい気持ちが残っていたのか就職するという発想は一ミリもありませんでした。
解散後一年くらいは昔お世話になったコンビニでバイトを続けていましたが、元バンドメンバーからコピーバンドのお誘いが舞い込んできました。
当時は結構盛り上がっていたアニメソングをコピーしてライブを行うという、通称アニソンバンドを結成する運びとなりました。
大体の人はコピーバンドを経験してからオリジナルを始めるのですが、ぼくは最初からいきなりオリジナルバンドを始めたので、コピーバンドはとても新鮮で楽しくて仕方なかったです。
そんあある日、バンドのドラムを担当している年齢が近い子が脱退することになりました。
その子が脱退した理由は就職が決まったためでした。
この時はその子と仲が良かったので寂しくなるくらいで特に何もなかったのですが、後にこの出来事がぼくの進路に大きく影響を与えることになります。
バイトをかけもちする
コピーバンドは数年後に解散となりましたが、知り合った音楽仲間からベースのサポートを頼まれることが徐々に増えて、なんだかんだと毎月ライブをこなしていました。
といってもプロではないので報酬を貰えるわけではなく、コンビニのバイトだけでは収入が少ないなと感じていました。
26歳くらいになったとき、音楽仲間から別のアルバイトを持ちかけられました。
ダブルワークとベースサポートとまあバタバタする日々が続きまして、なんだかんだ生活もできているのでこのままでいいやと、のん気に考えて生産性のない日々を過ごしていましたが、転機はある日突然やってきました。
おっさんと出会う
27歳になったころバイト先に一人のおっさんが入社してきました。
50歳くらいのその日食べるごはんもままならないような、パチンコ大好きなおっさんでした。
ぼくはそのおっさんと仲良くなりました。
仕事帰りにそのおっさんといつも話をしていて、次第にそのおっさんはぼくに説教するようになってきました。
「お前そのままやったらあかんど。」
「俺はもうあかんけど、お前はまだ間に合うど。」
「1日ずつチャンスなくなっていってんねんど。」
おっさんの人生をかけた説教により、ぼくの心境は少しずつ変化していき、28歳になったころ、ついに就職する決心をするのでした。
ちょうど同じ頃、コピーバンド時代にドラムを担当してくれていた子からIT企業での活躍を電話で聞かされていて、その子にアドバイスをもらいながら、未経験でのIT業界へのチャレンジが始まりました。
きっかけに気付けるかどうかが大切
ぼくはおっさんと出会えたことがきっかけとなりました。
だけど過去にもきっかけとなるべきタイミングはたくさんありました。
きっかけもチャンスと同じで気がつかなければ掴むことはできません。
それに気がつくにはアンテナを常に張っておく必要があるのだと理解することができました。
そしてその経験は就職した後にも活かすことができました。
今何かを変えたいと感じている人は、まず周囲に隠されているヒントを見つけることから始めてみると、案外きっかけが生まれたりするかもしれませんよ!
初めて就職したときの詳しい体験はこちらの記事から読めます。