ぼくは現在Web業界で活動していますが、20代のころはバンドをしながらずっとフリーターを続けていました。
28歳になった時、ちょっとしたきっかけで就職することを考えました。
その時にこんな不安を感じたのを覚えています。
「パソコンもほとんど触ったことがないし何もかもが未経験。こんな28歳に本当に就職なんてできるのか?」
気が付けば20代も終わりに近づき、そろそろ就職したい!という人にぼくの初就職の際の実体験を紹介したいと思います。
28歳未経験でも就職できました
IT業界から内定
結論から言って、パソコンを触れない28歳未経験のフリーターでも就職できました。
こんな未経験の無能をIT企業様がエンジニアとして採用していただけました。
苦労はしましたが、100社も受けて~とかいう地獄の道のりではなかったです。内定をいただいたときは嬉しかったですが、それ以上にほっとしたのを覚えています。
内定をもらった時点での所持スキル
内定をもらった時のぼくのPCスキルは皆無で、検索をする際に人差し指でぽちぽちキーボードを叩くくらいの能力値でした。
ExcelなどのOfficeソフトも知らなければ、プログラム言語も何一つ聞いたことありませんでした。
control+Cやcontrol+Aといったショートカットキーさえ知りませんでした。
IT業界を選んだ理由
ぼくは未経験ながらIT業界のエンジニアとして就職することができました。
数ある職種、業界の中でIT業界を選んだのには理由が2つあります。
理由1:パソコンが使えなかったから
矛盾しているようですが、この先体力系以外でお仕事をしていくならPCスキルは必須だと考えました。
スクールに通うのはめんどくさいしお金もかかります。そこで、PCのスキルを伸ばすならIT業界で仕事をするのが手っ取り早い、という結論に至りました。
理由2:相談のしやすい環境があった
友人がIT業界で働いていたので相談しやすい環境がありました。
仕事でどのようなことをしているのか聞く機会が多くかったので、イメージなどもしやすかったです。
これに関しては必ずしも友人である必要はなく、予めスクールに通ったり、SNSなどを通じていざという時に誰かに相談できる環境を作っておくということが大切です。
IT業界でお仕事をして得たこと
いざIT業界で働いてみて、目的通りPCのスキルアップは大幅にすることができました。
たったの半年という期間でExcel、Word、PowerPointを使ったファイル管理、プログラミングなどの開発に関する初歩的な技術や知識を身につけることができました。
それだけではなく、報告連絡相談の精度向上やしんどいお仕事をしていく上でのマインドなど大きく成長できたと思います。
ただし!!!
その実態は本当に本当に地獄のような日々だったことだけはお伝えしておきます。信じられないくらい難易度の高い業務を任されたり、単純に拘束時間としてお正月から26時間勤務もこなしました。笑。
スキルと同時に氷のような感情も手に入れました。
職歴なしの未経験フリーターにおすすめの職種
就職しやすい職種は色々ありますが、就職活動するときにおすすめの職種を2つ紹介します。やりたいことが決まっている人は28歳でも全然遅くはないので遠回りせずにそこに向かって直進しましょう。
ITエンジニア
ITエンジニアは未経験での採用窓口がとても広いです。
特にSES(ちょっと前でいう特定派遣業務)と呼ばれる、派遣された客先に常駐して業務を行う企業はビジネスモデルの性質上採用してもらえる確率がとても高い傾向にあります。
ぼくが初めて就職した企業もこの職種に該当します。
「SES」についてはこちらの記事を参考にしてみてください。
【SESって案件ガチャ?】転職時のメリット・デメリットを実体験で解説!
営業職
営業職もエンジニアと同じく未経験への窓口が年齢問わず広いです。
ぼくは営業職への抵抗が強かったので選びませんでしたが、とにかく正社員になりたい人にはおすすめです。
その理由は培うことのできる「営業力」にあります。
就職経験のないフリーターにとって営業のイメージは、お客さんにめっちゃ怒られるとか数字に追われて上司に詰められるとかブラックなイメージがあるかと思いますが、営業職って本当にたくさんのトーク術があって、それを磨けばどの職種、業界にいっても通用するスキルを得ることができます。
「営業ができる人は強い」とよく言われます。
特に将来的に独立やフリーランスを考えている人は営業力が必須になります。
絵は上手だけど商談が苦手な人と、普通の絵しか描けないけど売るのが上手な人。当然後者のほうが稼げます。
就職活動をしよう!
挑戦したい職種が決まったら早速行動に移しましょう!
職務経歴書は必要ないので、履歴書、スーツを準備して身だしなみを整えてリクルートサイトに登録、がんがん応募していくだけです。
プログラミングの学習をしておく必要はあるのか?
これに関してはぼくの経験上は前述した通り必ずしも必要ではないです。
SESであれば研修期間中にプログラミングを教えてくれるところも多いです。
ただ、時間や経済的に余裕があるなら前もってスクールなり独学でも勉強しておくと、それだけ有利に就職活動、お仕事に活かせるのは間違いありません。
ぼくは入社したあとに上司から「このファイルCドライブの直下にいれといて」と言われて「Cドライブってなんですか?」と聞き返して苦笑いされたこともあります。
今はスクール関係も充実しているので向き不向きを試すのもありですね。
でもお金も時間もない人はすぐに応募していって大丈夫ですよ。
効率よく就職活動するには
「履歴書の書き方がわからない」「面接が苦手、何を話せばいいかわからない」
こういう悩みがある人は近くのハローワークを利用するか、転職エージェントを利用したら速攻で解決できます。
無料なので活用できるものは使っておきましょう。思考整理などとても力になってくれます。
また、就職支援の学校もおすすめですよ。
パソコンが使えなくてもフリーターだって立派なお仕事、積極的にアピールしよう
アルバイトの経験も立派なお仕事です。
初めて就職した際に実際にぼくが使った自己PRではコンビニスタッフの仕事についてアピールしました。
コンビニスタッフ時代は催事毎に盛り上がるように装飾を工夫したり、客層を把握してリピーターが増えるように陳列する商品を替えてみたり、連携しやすいようにアルバイトのみんなでコミュニケーションをとってみたり、なにかしら頑張ったポイントがありました。
バンド経験も同じです。何もせずにいきなり楽器を弾くことはできないです。いきなりステージには立てないです。ステージに立つだけでは集客は増えないです。絶対に何か努力したり継続したことがあるはずです。
職歴がないなら未経験なりにこれまでの活動内容を振り返って、自分を売り込むアピールポイントをまとめていきましょう。
さいごに
完全に目標が決まっている人。例えばWebデザイナーを目指しています、とか動画制作をしていきたいです、って人はまた話が違ってきます。
クリエイターにはポートフォリオが必要です。
28歳でここを目指している人は更に時間の使い方が重要になってきます。今回の記事を参考にしてしまうと遠回りになる恐れがあるので注意してください。